チンパンジーの知性
http://www.nhk.or.jp/special/rerun.html
これ見た。面白かった。感想
●(モニターに問題が出てそれに正解すると餌が出るという条件付けをチンパンジーにして学習させるというスタイルは)知への工学的なアプローチ?って事であんまり人工知能と変わんないのかなあと。アイボに知性があると感じるのと一緒だよねえ。
●どっちが早く人間に近づけるか?って妄想すると、そりゃあ、チンパンジーになるんだろうなあ。これから自律的な思考や社会性の獲得とかしていくためには一見無駄に見える恒常性維持とか、生殖はよく分からんが、そこら辺予め備えている方が、早い気がする。
あ、でもチンパンジーの寿命が持たない。どこまで子孫に獲得文化を伝えられるかにもよるのか。そこら辺を考えるとロボットの方が早く近づくのか。って番組は別にチンパンジーを人間にしようというテーマじゃない。
●かなり微妙な点
このチンパンジーは名詞で事象を認識して、それを拡張させていく。その中の事例で一つだけ怪しげなワードを使ってた。「近づく」という自動詞を覚えさせて、「AがBに近づく」と言う動作を理解し、表現出来ているって言うんだけど、これはたぶん嘘だ。名詞しか理解出来ないのに自動詞をいきなり、しかも一つだけ理解できるってのはあり得ん。仮に出来ているのであればもっと色々な動作を(ウンコするとかセックスするとかオナニーするとか)多彩に表現出来る筈だ。
●しかしまあ、チンパンジーがモニターポチポチとやりながら餌をもらう仕草は、何となく今の人間に通じるものがあって、妙にへこむ。どっかで進化図の最後が「モニターに向かってる人間の絵」ってのがあったなあ。
(mixi日記からサルベージ)