楽天・三木谷氏本音を語る(GYAO)

既に銀行団の追加融資を断たれている以上どう手打ちするのか?が焦点になっていると思いますが、一応GYAOの奴見てみました。以下は映像見ながら打ったmemo。もちろん表現や内容に誤りが含まれる可能性があります。ていうか絶対ある。これから見るという人はこれを見た方が論点が分かりやすいかなあと思って上げてみます。(●はインタビューアの質問/その下がミキタニ氏の回答/※=私見メモ)

・冒頭に街頭インタビューがあり始る
※どうでもいいんだけど、これって報道?そうじゃなければ肖像権の問題ってない?
君嶋ゆかりって誰だっけ?ワンギャル
GyAO編成局長登場(将来的には競合)

●未来像について

TVとネットの垣根が低くなっている
楽天はインターネット通販で成功した=先見性は確か(日本だってネットで物を買う仮説を証明した強さをアピール)
ショウタイム(有料会員動画配信システム)の会員数が伸びを見ている限り垣根は限りなく低くなる。未来はTV×ネットになるんだ。

●具体的シナジーは?

1.ビットに色は無い(本人が語りつくせないくらい色んなアイディアがあるそう)ただ、基本はVODorトランザクションのどっちかだ
2.メディアミックスで一つのコンテンツをプロモーションしていく。ネットは使い勝手のいいチャネルの一つになるはずだ。
3.中長期的には(光ファイバor地デジ経由で)ごにょごにょ(何いってっかわかんなかった。将来は分からんとの事)
4.ハードウェアとしてのTVの進化は必要

●ビジネスモデル

1.フィー(課金)モデル⇒オンディマンド
2.広告モデル⇒ターゲティングしやすい
3.興行モデル⇒イベント、映画などをメディアミックス!
4.トランザクションモデル(商取引を高める)

基本的には収益性が高めることが出来る

●今TVは免許事業ゆえに高収益だというとして、それをソフトランディングさせるには?

TV×ネットは未だエマージングマーケット
CNNでは700人がウェブ作ってた。それは危機感に基づいた先行投資だった。(CNNは視聴者のニュースへのファーストタッチ媒体であることが至上命題)

※ここについては回答があやふやなのか僕の知識不足か全然わからなかった。

●投資効果について

1.NBCは参考になる。十数年で2.5倍の売上。利益はもっと。とても大きくなった。TVは使い方でもっと儲かる。
2.AOL×タイムワーナーの例は今の楽天の描いているモデルとは異なる。(今後ともAOLはポータルとして重要ですが)
3.バイアコムの例はイメージ的に近いと言える。

広告業界を改革する事に繋がるんじゃ?

既にgoogleが変えつつあるかもしれない
※ここで出るgoogleに関するキャプションすげー事実誤認がある。ビビル。

●変わる視聴スタイル(TVは50年かかったけどどうよ?)

ネットは10年かかると思ってた動きが3年で起こったりする世界。ただ、私は預言者じゃないんで、なんともいえない。ただ、i-podの出現により、音楽業界は一気に変わった。日本も変わるだろう。楽天も成功したし。

●TVはお茶の間的だけど、ネットは個ですよね?TVに変わりますか?

スカパーはより個なメディア。TVもより個になる。DVRも寄与しているが、技術は編成権をよりパーソナライズする。ここら辺の話はまだ、人間が経験していないからよく分からない未知の世界。でもその世界はもうすぐそこ。

●ユーザメリットは?

見たいものが見たい時にアクセスできる時代が来るだろう。それに備える経営統合である。
経営統合したから世界が変わるわけじゃない。

楽天のメリットは?

興行の際にメディアミックスしやすい。放送にトランザクションを引き込めます。

●TVは国民性が強く反映される。TVの特性は共時性じゃない?日本はオンデマンドに向いてる?共時性に向いてる?

二者択一ではない。両方ある。これまではデバイス上の問題があって、出来て無かっただけ。

●ネット×TV像

1.一方向(垂れ流し)
2.双方向(放送とEC)
3.コミュニティー形成⇔これ重要と力説「繋がってる感」「ハードルはある」

テレビっ子を強調。

●今見えている現実は未来の現実ではないというのがミキタニ氏の言いたいこと。ただそれをTV業界や世間に認めてもらうのは難しいのでは?

今は変化の時期。それを認めがたいのも分かる。2年後じゃなくて、50年後を考える。そして、それがどうして5年でおきないのかを考えた方がいい。

楽天の成功の秘訣

1.未来思考でありながらステージ毎のプランニング
2.議論による社員同士の相互理解(未来像を共有)

●日本の(社会・企業)風土として議論しない?

TBSはオープン。ただ、アメリカ人と比べると保守的かもねえ。

GYAOの競合になるんじゃ?

インターネット放送は雑誌に近い。だから、共存出来るし業界の盛り上がる。

私見まとめ

1.新しい話は全然無い。ただ、不確定な未来に備える経営者としての姿勢は好感できる。が、やはりここまで具体的な話がないと正直あーだコーダ言われてもしょうがない。女の子が楽しそうにしたのは「コミュニティー形成」の部分だけだった。
2.楽天のECとしての成功体験が金科玉条として固定されている。不確定な未来に突っ込むなら、そういう固定化が最も危険じゃあないかなあと。
3.興行が連呼されている印象。この方向で何か具体的なプランがあるのかなあ。手持ちのサッカー野球を生かす?
4.ネット×TVの実現と広告の関係についてほとんど勉強できていない感じ。トランザクション重視だからまあ、そうなんだろうけど。それが相手を理解する重要なポイントだと思うんだけどなあ。
5.公共性についてはもっと聞いてほしかった。TVじゃなくて、ネットについて。そしてそれがクロスオーバーした時にどうなるか?これはメディアと一体になろうとしている経営者としてとても重要な視点だと思う。