資本主義くりこみ層

ニートフリーターは階級意識に目覚めよ!というあまりにもネタなエントリーに脊髄反射。基本的には以下を嘲ったパロディーというかカウンターパンチだと思うんだけどどうだろ。

「フリーターは、『夢』以外に失うものを持たない。彼らが獲得するものは『成功』である。全国のフリーターよ、自由民主党のもとに結集しよう!」
◆政局マニア系◆ フリーターと新しい自民党との革命的可能性(2)

でもちょっと考えてみる。階級意識に目覚め、団結したとして、その後どうなるんだろう?階級闘争する?自分達が資本主義にくりこまれている事を自覚した集団なのに?自分達の不毛な消耗戦が、自分達のくりこまれている仕組みを弱らせて、そのコストを背負わされるのは自分達だと分かると思うんだけどなあ。だから階級闘争するとはとても思えない。むしろ逃避すると思うんだけどなあ。で、逃避の形は多彩と。うーん、でも逃避も闘争の一種かなあ・・・・

仮に団結し、うまく利用できる能力を発揮して下流から抜け出したとして、そこやっぱ移民が埋めるんだろうなあ。そん時一体なんて煽るんだろう。

まあ、団結なんて煽らずに、個々が勝手に目を覚まして、覚めてない人を出し抜けってのが一番健全だよなあ。

しかし「下流社会」発売後の色々なエントリを見ていると、ああ、なるほどこうやって受け入れがたい事実は固定化されていくんだなあとか。タイトルはここを見て、21世紀の社会理論家気取りで名づけてみた。

追記というかメモ“下流階層を煽る新たな「革命思想」”