web2.0とサンプリングカルチャア

web2.0の要素としてmushup/remixですみたいな話がある。(参照

さっきBOCについて書いた時にふとこのことを思い出して、音楽におけるサンプリングの辿った経緯と似通った部分があるんじゃないか?と思った。サンプリング文化の経緯って

1.音源のストックが十分満たされた状態になる
2.音源そのものを文脈から切り離してみる
3.新しい文脈(つまり楽しみ方)を作り出す

ってことだった。そうみると確かに今2なんだよねえ。

例えばweb2.0ミームマップを言い換えてみる。

■戦略テーマ:   「Webはプラットフォームとなる」
■ユーザーメッセージ: 「自分の情報は自分でコントロールする時代」
■競争要因:
−「サービス」 ・・パッケージソフトではなくウェブで提供される便益
−「参加型アーキテクチャ」 ・・ユーザを協力者にする構造
−「スケーラビリティ」 ・・規模拡大時のリソース対効果を最大化
−「所有データ」 ・・再構成可能なデータソースとその可変性
−「デバイスフリー」 ・・PC・モバイル・TV・ウェアラブル
−「群衆の叡智」 ・・集められたユーザー体験データは最大の武器
近江商人 JINBLOG Web2.0 とは −7つの分類と要素MAP


これを音楽に変えるとこうなる。

■戦略テーマ:   「レコードはプラットフォームとなる」
■ユーザーメッセージ: 「自分の情報は自分のターンテーブルでコントロールする時代」
■競争要因:
−「サービス」 ・・ライブ会場ではなくパーチーで提供される便益(ちょっと苦しい)
−「参加型アーキテクチャ」 ・・ユーザを協力者にする構造(パーチーって参加しないとわかんないんだよねえという現場主義)
−「スケーラビリティ」 ・・規模拡大時のリソース対効果を最大化(音ネタの再利用のしやすさ)
−「所有データ」 ・・再構成可能なデータソースとその可変性(レコードとサンプラー
−「デバイスフリー」 ・・コスリ系の人は何ででもやる。ターンテーブルのアーム叩いて音出したり、レコードにわざと傷をつけたり、燃やしたり。
−「群衆の叡智」 ・・集められたユーザー体験データは最大の武器(東京のレコード屋の集積具合とかクラブの密集具合とかから生まれる文化的な何か)

参加型アーキテクチャ、スケーラビリティー、所有データ、群集の叡智はママイキでいける。

だとしたら、そのアーキテクチャーに乗っかっておしゃべりをするブロガーやSBMカーはMCか。まあもし仮に同じ歴史を辿るとしたら、使用料の高騰につきリスキーなビジネスになって、結局プリセット音とか生音重視みたいな流れになるんだろうなあ。

参考「ポストモダンとWeb 2.0」

(追記)んー。ネットワークを駆け巡るXMLが新しい文脈にどういった形で貢献するんだろう。よくわからん。アフォーダンスの話もあったなあ。これは何というか表現として感動したんだけど、実際のところがよく分からない。新しい社会契約論を座して待とう。